「転職の思考法」を読みました。
2年前ほどに1度読んだことあるけど内容を忘れたので、新しい発見があるかもと思い、もう一度読んでみました。
ストーリー形式になっていて2日で読めました。
市場価値を高めることでいつでも転職できる
「いつでも転職することができる」状態になると会社と対等な立場になります。
そして皆がこの状態になると会社も良くなっていきます。
そのためにはマーケットバリュー(市場価値)を高める必要があり、そして自分の市場価値が高まる会社を選ばなければいけません。
本の中では市場価値を高めるための転職の思考法について説明されています。
転職エージェントを利用するときの注意点は、
エージェントはとにかく急いで転職できるところに転職させようとする傾向にあることです。
まずは転職の思考法を身に着けてから転職エージェントに登録した方がいいです。
転職先の業界の選び方として、衰退産業で働いてはいけないと知りました。
今雇用の数がいっぱいあるような産業は、人の仕事が機械に代わっていくので転職先として適切ではないと気づくことができました。
雇用されていると給料をもらっていることを当たり前だと感じてしまいますが、
自分の価値を会社に売っていて、会社がそれを買うことで給料が発生しているという認識を忘れずに働きたいと思いました。
市場価値と給料は最終的には見合う
「皆がいつでも転職できる」という考えを持ち、自分の市場価値を上げる努力をすることで会社も社会も変わるということは納得できました。
しかし皆が皆、市場価値を上げようとする訳もなく、会社で楽しようとする人は必ずいます。
それで市場価値と給料が見合っていない人は、市場価値が下がっていき最終的には市場価値と給料は見合うようになります。
会社で楽をしようとする人はその会社で市場価値が下がっていくことを覚悟しないといけないのだなと思いました。
楽をしようとするのと同じように無理して自分を犠牲にしていくのも市場価値を下げる原因になると思います。
会社の経営状態が厳しいからといって従業員が無理して働き続けることはその人自身にも会社のためにもならないなと思いました。
心から楽しめる状態を探す
仕事を探すときは心から楽しめる状態を探します。
ほとんどの人にやりたいことは必要ないそうです。
これを読んだとき「やりたいことの見つけ方」という本を読んだばかりだったので「え!」となりました。
「やりたいことの見つけ方」の感想はコチラから↓
ほとんどの人にやりたいことは必要ない理由は、to do型とbeing型の2種類の人がいて99%の人がどんな状態かに重きを置くbeing型だからです。
to do(コト)に重きをおく人間……何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている
being(状態)に重きをおく人間……どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する
being型の人はある程度の年齢になると心から楽しめることは見つからないけれど、ある程度楽しいものはすぐに見つけることができます。
ある程度楽しいことで楽しめる状態に重きを置いて転職先を探します。
状態とは自分の状態と環境の状態があります。
自分の状態は自分の強さが適切か、信頼できるか
環境の状態は緊張と緩急のバランスが自分にあっていること
自分の状態はゲームの主人公に例えて考えると分かりやすいです。
主人公の強さが強すぎても弱すぎても楽しい状態ではありません。
環境の状態が適切かどうかは、半年間の強い緊張を書き出すことで分かります。
悪い緊張が10以上ある→職場を変えたほうがいいいい
緊張が三つ未満→より難しい業務ややったことのないことに挑戦する
やりがいのあることをしていても緊張がありすぎても疲れるのは経験したことがあり納得できました。
ある程度楽しいと思うことで心から楽しめる状態を探すということを軸に転職活動をしようと思います。
本で印象に残った言葉
『手段の目的化』だ。99%の問題は、手段の目的化によって起きる。
よく手段と目的を混ぜて考えてしまっていたので響きました。
例えば、資格をとるのは自分の市場価値を高めるための手段であるはずなのに、合格することが目的になってしまっていたことがあります。
キャリアとは20代は専門性、30代は経験、40代は人脈が重要
自分が上手く市場価値を高めていける自信はありませんが、覚えておきたい言葉です。
無形のものを売っている会社で相手によって提案を変えるカスタマイズ型の営業を身につけることで今後の選択肢が広がる
Webライティングやセールスコピーを勉強することは今後大事になってくると感じました。
自分のキャッチコピーを考え、それが強固になるような会社を選ぶ
自分を会社に売り込む商品と考え、なりたい自分のキャッチコピーに近づける会社を選ぶと自分の目指す市場価値に近づくことができるのだと思います。
以前はあまり響かなかった言葉もエージェントを利用したり転職を経験したりして本を読んでいて納得できる部分が増えました。
本は読むタイミングによって言葉の響き方が違って面白いなと感じました。
他にも前に読んだ本をもう1度読み返していきたいです。
最近は色々な本を読んでいて「あの本のこの言葉はこの本の言葉に通ずるな」というのに気づけるのが楽しいなと思います。
「転職の思考法」では、中途入社の面接で聞いた方がいい質問も書いてありました。気になる方はぜひ読んでみてください。