こんにちは!
今回は、新人登録販売者が苦戦する市販薬の接客についてお話しします。
この内容は動画でもご視聴いただけます!
登録販売者の試験に受かって市販薬の知識はあっても
市販薬の接客に苦手意識を持つ新人さんは多いです。
私も登録販売者の研修期間中は特に市販薬の接客が苦手でした。
自信を持って商品を紹介できなくて毎回先輩社員や薬剤師さんに助けてもらっていました。
数をこなすと接客パターンが分かってくるので、そこまで苦手意識はなくなりました。
今回は、新人の頃の私のように市販薬の接客に自信のない方や
これから登録販売者になりたい方に向けて、
よくある市販薬の質問3つとその接客方法について解説していきます。
一番効く薬、オススメの薬
よくある市販薬の質問1つ目は、「一番効く薬はどれ?」です。
特に風邪や花粉症の薬で聞かれがちな質問です。
正直に答えると「薬の効果は人それぞれだから一番効くと断定できない」という返答になります。
しかしそんなことを言っても納得されないので、
「一番効く薬はどれ?」
と聞かれたときは
「私に一番合う薬はどれ?」
と聞かれていると考えます。
その人に合う薬を答えるためには
色々を質問をしないといけません。
また似た質問で「オススメの薬はどれ?」聞かれることもあります。
この場合はたくさん薬があって選べないし早く選んでほしいというような人が多いです。
なのであまりたくさん質問をするよりも最低限
などの質問をして特に問題なさそうであれば、
有名なメーカーであったり
店舗で売り出したい薬であったり
陳列が多いものを紹介するのが無難な接客法です。
じっくり接客してほしいのか早く決めてほしいのかの
見極めが大事になります。
飲み合わせに関する質問
よくある市販薬の質問2つ目は、「今○○の薬を飲んでいるけどこの薬一緒に飲んでも大丈夫?」
というような飲み合わせに関する質問です。
よく多いのが本人ではなくて家族の方が
「おばあちゃんが病院でもらった薬を飲んでいるけど、
あんまりよくならないから市販の漢方でも試してみようと思うけど」
というような相談を受けます。
クリニックでも薬局でも働いてきた私は、
病院で「今もらってる薬あんまり効かない」や「漢方気になっている」と言えばいいのになと思います。
先生に要望をたくさん言って薬を変更してもらう患者さんを今で見てきたので、
1度診察のときにそう言ってみてもいいと思います、ということは伝えていました。
基本的には病院で薬をもらっている人は、
市販薬ではなく病院で先生に相談するべきではあります。
そのように案内もしますが、
市販薬を購入にして気持ち的に安心する部分がある場合もあることは否定できません。
先輩登録販売者の接客を見ていると、
市販薬の裏に書いてある○○の人は飲まないでくださいというのに該当していなければ
そのまま売っていたので、
病院で一度相談されるといいですよと案内して
問題なさそうであれば希望の市販薬を案内するという感じで
柔軟に対応できればいいのかなと思います。
飲み合わせについて分からなければ薬剤師さんに相談するのが一番早いです。
薬剤師さんがいない場合は市販薬の添付文書を確認して、
飲んではいけない人に該当していないかを確かめます。
小さい子どもの薬の相談
よくある市販薬の質問3つ目は、小さい子どもの薬の相談です。
小さい子は急に体調を崩し、
そのタイミングで病院が閉まっているとよく聞かれます。
日曜、祝日、平日の夜に多い質問です。
子どもでも使える風邪薬や皮膚薬はどれ?
と聞かれることが多いです。
大人の場合は勝手に好きな薬を選んで買っていく場合が多いのですが、
子どもが使う薬に関しては慎重になる方が多いです。
買いにくるのが普段世話をしている母親ではなく、
父親や祖父母である場合も多く、
普段使っている薬や今飲んでいる薬がよく分からないと言われる場合もあります。
子ども用の薬はそんなに種類が多くはないので、
色んなメーカーから選ぶというよりも
その子の年齢で使える薬なのかをしっかり見る必要があります。
そもそも小さい子に使える市販薬がない場合もあるので、
先輩登録販売者を頼ったりインターネットで調べて伝えることが大事です。
相談されたら何かの商品を必ず案内しないといけないのではなく、
扱いがない場合は「市販薬では対応した商品がない」
ということも伝えることも大事です。
まとめ
今回はよくある市販薬の質問3つとその接客方法について解説しました。
一番効く薬・オススメの薬
飲み合わせに関する質問
小さい子どもの薬の相談
の3つです。
登録販売者の研修中の期間は必ず先輩登録販売者の人が勤務しているので、
先輩の接客方法から見て技を盗んだりましょう。
調剤薬局が併設されているドラッグストアで働いている場合は
薬剤師さんにも頼って知識を吸収するといいです。
あとは数をこなして慣れていくと研修期間が終わる頃には、
新人の頃のような市販薬に対する苦手意識はなくなっていると思います。
私は仕事の休憩中に電子書籍で市販薬に関する本を読んで、
勉強をしていたので、空き時間を使って知識を増やすのもオススメです。
参考になれば嬉しいです!