【未経験OK】調剤薬局事務の1日の仕事の流れ|現場でのリアルな働き方を解説
「調剤薬局事務って、どんな仕事をしてるの?」「未経験でも本当にできるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では調剤薬局事務の1日の流れをやさしくご紹介します。
筆者自身も未経験から調剤薬局事務として働いた経験があり、初めは不安でいっぱいでした。
でも実際に働いてみると、事務としてサポートするやりがいや、少しずつ仕事を覚えていく楽しさも感じられました。
薬局によって担当する範囲は異なりますが、ここでは一例としてリアルな1日をのぞいてみましょう。
朝の時間|出勤〜開局準備
まずは制服や白衣に着替えて、タイムカードを押します。
その後は、薬局内の軽い清掃やパソコン・レセコン(レセプトコンピュータ)の起動などを行います。
テレビをつけたり、入口を開けたりといった細かな準備も大切な仕事です。
まだ静かな朝の時間帯、1日のスタートを整える作業から始まります。
午前の業務|受付・入力・薬剤師さんのサポート
患者さんが来局されると、処方箋と保険証を確認し、受付対応を行います。
その後はレセコンに処方内容を入力し、薬の説明書(薬情)や薬袋を印刷して準備します。
また、調剤録(処方内容を記録したもの)に不備がないかをチェックするのも、毎日の大切な仕事のひとつです。
薬剤師さんの指示にしたがって、棚から薬を取り出す作業(薬の取り揃え=ピッキング)を手伝う場合もあります。
さらに、新患さんが記入した問診票の内容(住所や電話番号など)を、空いた時間にパソコンへ入力する作業もあります。
昼休憩|患者さん対応が入ることもある「ながら休憩」
薬局はお昼も開いているところが多く、休憩中でも患者さんが来た場合は対応が必要です。
そのため、完全に休めるというよりは、受付をしながらの「ながら休憩」になることもあります。
スタッフが複数いる薬局では、時間をずらして交代で休憩を取るケースもありました。
休憩室では、お弁当を持参して食べる人もいれば、コンビニで買ってきたものを食べたり、お湯を沸かしてカップ麺を食べたりする人もいました。
わたしは、少し雑談をしたり、スマホを見たり、みんなでお菓子をつまんだりして、短い時間でもリフレッシュできるようにしていました。
午後の業務|落ち着いた時間にコツコツ作業
午後は午前よりも少し落ち着くことが多く、受付や入力作業をしつつ、コツコツと進める業務が中心になります。
納品された薬の数量や使用期限をチェックし、棚へ収納する在庫管理の作業もあります。
また、午前に引き続き、調剤録の確認も重要な業務のひとつです。
会計業務(レジ操作や領収書の発行など)は、事務がメインで担当する薬局も多く、金額やお釣りに間違いがないように丁寧に対応します。
終業前|1日のしめくくりと片付け
閉局時間が近づいてきたら、レジの清算や会計まわりの最終チェックを行います。
その後、パソコンを終了し、受付カウンターや待合スペースの片付けと清掃をして1日が終了です。
最後にタイムカードを押して、退勤となります。
よくある質問Q&A
Q:調剤薬局事務は資格がないと働けませんか?
A:資格がなくても応募できる薬局もあります。ただし、医療事務系の資格や調剤事務管理士などを持っていると、採用で有利になることもあります。
Q:ピッキングって何ですか?
A:処方された薬を棚から取り出して準備する作業のことを「ピッキング」と呼びます。薬剤師の指示のもと、事務スタッフが補助として関わる場合があります。
Q:電話対応は多いですか?
A:それほど多くはありませんが、以下のような問い合わせがあります:
- 患者さんからの受付時間や薬の受け取りに関する問い合わせ
- 薬についての相談(この場合は薬剤師さんに取り次ぎます)
- 小分け依頼(他の薬局から「薬が足りないので少し分けてほしい」という連絡)
難しい内容を自分で答える必要はなく、基本的には薬剤師さんにバトンタッチでOKなので、安心してくださいね。
まとめ|少しずつ覚えていけば大丈夫!
調剤薬局事務の仕事は、「受付」「入力」だけでなく、調剤録の確認や薬の準備補助、会計業務など、幅広い業務を担当します。
どこまでの業務を任されるかは薬局によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
未経験の方でも、最初はできることから少しずつ覚えていけば大丈夫。
患者さんや薬剤師さんを支える大切な存在として、やりがいのあるお仕事ですよ✨