多くの調剤薬局事務さんが「転職したい」と感じる理由とは?
「せっかく転職するなら、長く働ける仕事を選びたい」
この記事は、そんな風に思っている方に向けてお届けします。
調剤薬局事務の求人広告では、
「午前中だけのパート勤務も可能」
「全国に求人があって見つけやすい」
…といった良い面がよく紹介されていますよね。
でも実際には、短期間で辞めてしまう人も少なくないのが現実です。
どうしてそんなことが起こるのか?
今回は、調剤薬局事務を辞めたくなる理由について、3つの視点からお話しします。
1. 思っていたより覚えることが多かった

最初に多いのが、「こんなに覚えることがあるなんて…」というギャップです。
求人広告などで「座ってパソコンを打つ仕事」と思って入った方の中には、
- 薬の名前が難しくて覚えられない
- 薬局ごとのルールが細かい
- 覚えることが想像以上に多い
と感じて、数週間で辞めてしまう方もいます。
実際、一通り業務を覚えるまでには3ヶ月ほどかかることが多く、
最初はレジや掃除などの補助的な業務を任されることも少なくありません。
「思っていたのと違った…」
そんな気持ちになる前に、実際に薬局の雰囲気を見ておいたり、仕事内容を具体的に調べたりすることが大切です。
2. 小さな職場だからこその人間関係の難しさ

調剤薬局は、2〜6人ほどの少人数でまわしていることが多く、
その分、人間関係が大きなストレスになることもあります。
たとえば…
- 薬剤師さんが厳しくて話しかけづらい
- 事務の中で自分だけが忙しいと感じる
- 他のスタッフと気が合わない
といった悩みが出てくることも。
特に、スタッフが少ない店舗では
薬剤師1人+事務1人のような体制になることもあり、
お互いの関係がうまくいかないと、働きづらさを感じやすいです。
とはいえ、大きな店舗は患者さんの数も多く、
覚えることや業務量が増えるため、一概にどちらが良いとは言えません。
少人数の職場では、距離が近いからこそ良い関係が築けるかどうかがカギになります。
3. この先のキャリアに不安を感じる

数年働いた後に転職を考える人の中には、
「このまま調剤薬局事務を続けていて大丈夫かな…?」
というキャリアの不安を感じる方もいます。
調剤薬局事務の仕事は、
- 給料があまり高くない
- スキルアップの機会が少ない
- AIやIT化で将来どうなるかわからない
といった点で、不安に感じることもあるかもしれません。
一般企業の事務職と比べても低めです。
今後は、ITの進化で業務の効率化が進むと、
レジの自動化や入力の簡略化が進み、
事務スタッフの役割も変わっていくでしょう。
それでも、調剤薬局事務という仕事が完全になくなるとは考えにくく、
今後も必要とされる場面は多くあるはずです。
自分がどんな働き方をしたいのかを考えることはとても大切です。
まとめ:イメージだけで選ばず、よく考えて選ぼう

1. 覚えることが多く、最初がとにかく大変
2. 少人数の職場での人間関係が難しいことも
3. 給料や将来性に不安を感じることがある
これらは、決して「調剤薬局事務がダメな仕事」だということではありません。
むしろ、
- 体力的に無理なく働ける
- 決まった曜日に休みがとれる
- 専門知識が身につく
など、長く続けている人が多いのも事実です。
ただ、「思っていたのと違った…」という理由で後悔しないように、
あらかじめ知っておきたいリアルな声をまとめました。
今、始めたばかりの方も、これから始めようとしている方も、
ぜひ自分に合った職場かどうか、じっくり考えて選んでみてくださいね。