後輩指導がうまくいかないときに読んでほしい|薬局事務で学んだ3つの伝え方
こんにちは。
今回は、薬局やクリニックで後輩指導をしていた私の経験から、「後輩教育で悩んだときに大切にしたい3つの考え方」をお伝えします。
薬局事務の仕事に慣れてくると、「新人さんの指導をお願いします」と頼まれることもありますよね。
でも、いざ教える立場になると、うまく伝わらなかったり、自分の思い通りに進まなかったりして、戸惑うこともあると思います。
私自身も、後輩の育成に関わるなかで、「もっとこうしておけばよかったな」と思うことがいくつもありました。
この記事では、そんな私の体験から学んだことを3つご紹介します。
もし今、後輩指導に悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。
1. 自分と同じようにできると思わない
はじめにお伝えしたいのは、「後輩が自分と同じようにできると思わないこと」。
一生懸命教えていれば、いずれ自分と同じようにできるようになるはず。
そう思いたくなる気持ち、すごくよくわかります。私もそうでした。
でも、実際には、後輩が自分と同じスピードで覚えられるとは限りません。
覚えるのに時間がかかる人もいれば、ミスを繰り返してしまう人もいます。
そんなとき、「なんでできないの?」「私はこうだったのに」と思ってしまうと、イライラが募ってしまいます。
指導するときは、「相手は自分とは違う」という前提を持っておくことが、とても大切なんだと気づきました。
期待しすぎないことで、自分の心も少し軽くなりました。
2. 何度言ってもできない人もいる
2つ目にお伝えしたいのは、「何度言ってもできない人もいる」ということです。
たとえば、レセコンの入力方法や、点数の考え方など、何回も同じ説明をしているのに、また同じミスをしてしまう…。
そんな場面、経験がある方も多いのではないでしょうか。
私は「どう伝えればいいのかな」と言い方やタイミングを工夫しながら、毎回真剣に向き合っていました。
でも、あるとき気づいたんです。
「どれだけ工夫しても、うまく伝わらない人もいる」という現実に。
もちろん放っておくわけにはいきませんが、「この人は何度言っても忘れてしまうタイプなんだ」と割り切って接することも、自分を守るためには必要だと思います。
指導する側が消耗してしまわないように、線引きやバランス感覚も大切だと感じました。
3. 注意しすぎないようにする
3つ目は、「注意のしすぎに気をつける」ということです。
相手のためを思って伝えているつもりでも、受け取る側にとっては「否定された」「責められた」と感じてしまうこともあります。
とくに新人さんは不安や緊張を抱えながら働いているので、言い方や頻度には配慮が必要です。
私は以前、「こうした方が効率がいいよ」「ここはこう直してね」と、毎日のように口出しをしていた時期がありました。
でも、後から考えると、それは新人さんにとって「細かく監視されている」ように感じられたかもしれません。
それ以来、「注意は1日1回まで」と自分の中でルールを決めるようにしました。
本当にその日に伝えるべき大事なことだけに絞ることで、相手の心にも届きやすくなる気がしています。
おわりに|指導する立場だからこそ、やさしさを忘れずに
今回は、薬局やクリニックで後輩教育をしてきた経験から、私が大切だと感じた3つのことをご紹介しました。
- 自分と同じようにできると思わない
- 何度言ってもできない人もいると知っておく
- 注意のしすぎに気をつける
私たちは教育のプロではありません。
だからこそ、失敗しながら、少しずつ「教える」ということを学んでいけたらいいのかなと思います。
自分自身が新人だった頃のことを思い出して、
「最初は誰だってうまくできなかったよな」
そんな気持ちで向き合うことができれば、職場の雰囲気もぐっとやわらかくなるかもしれません。
焦らず、完璧を求めすぎず、
そして、後輩の成長をそっと見守るような気持ちで接していけたら素敵ですね。
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