「将来に役に立つかなと思って医療事務の資格をとったけれど、実務経験はないから医療の現場で通用するのか心配」
と悩んでいる方に向けて記事を書いていきます。
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未経験からでも医療事務になれます
先に結論から言うと、未経験でも医療事務になれます。
実際私もそうですし、私の後に入ってきた新人も未経験からのスタートでした。
しかし、医療事務になれるか、と医療事務を続けていけるかは全く別問題です。
未経験から医療事務になると何が大変なのかを分かっていないと、
イメージと違った
こんなに大変だと思っていなかった
というように感じ、せっかく新しいことに挑戦したとしてもすぐ辞めてしまうことになりかねません。
なのでまず挑戦する前に何につまずくことが多いのか知っておきましょう。
未経験からの医療事務が大変なポイント3選
それでは、私が実際未経験から医療事務になったときに感じたことを参考に大変だったことを3つ紹介します。
体力が必要
医療事務のイメージで「デスクワークで座って仕事ができる」と思っている方も多いです。
残念ながらこれは資格ビジネスが作り出した幻想です。
そのようなイメージで入職するとギャップを感じて辞めてしまうこともあります。
一部のクリニックや病院は座りながら仕事ができるところもあります。
しかし、職場によっては全く座る暇がなかったり、座っている人が少ないから座りづらかったりということがあります。
実際に私が以前勤めていたクリニックは立つ:座るの割合が9:1ぐらいでほとんど休憩でしか座れていませんでした。
受付、待合、診察室を動き回ることも多く、体力が必要なところが大変なことの1つです。
覚えることが多い
思っている以上に覚えることがあります。
医療事務は単に診察券や保険証を受け取れば良いというイメージもあります。
しかし、実際は仕事は多岐に渡ります。
受付、入力、電話応対、処置の補助、会計などその職場ごとのルールがあります。
保険証にも多くの種類があるので実際の保険証を見て覚えていく必要があります。
患者さんから質問されることもあるので、ある程度病気の知識も要ります。
実際に診察や処置に関わることは少ないにしても、自分のミスが医療過誤につながる可能性があること覚悟することが重要です。
例えば、薬を院内で渡すクリニックだと会計の際に説明不足だったり、質問されたことに自己判断で答えてしまったことで患者さんが間違った服用の仕方をしてしまうということがあるかもしれません。
事務であっても専門的な医療の事務であるということが知識面でも精神面でも大変だと感じてしまうポイントです。
人間関係が複雑
私はクリニックで働いたことがあるので、少しクリニックに偏った話になるのですが、
クリニックでは院長の家族が関与する家族経営であることが多いです。
明らかに間違っていたことを言っていたとしても、先生や先生の家族に反論するわけにもいかず自分の意見を言うことが難しくなります。
また、少人数の職場で従業員間で人間関係が難しいです。
人間関係が良くないとそれだけで仕事に行きたくなくなると思います。
病院で受付をしていた知り合いは昼休憩が長く会話もないので昼休憩の2時間が辛かったと話していました。
人間関係も難しいことが医療事務の大変なところの1つです。
【経験談】3ヶ月で医療事務の仕事に慣れます
業務の面から言うと、私は未経験からクリニックで医療事務を始めて約3ヶ月で仕事に慣れました。
医療事務は未経験でも3ヶ月~半年ほどで十分現場の役に立つようになります。
その期間は休憩中や家に帰ってからも教えてもらったことをメモにまとめたり、
自分で勉強したりすることが必要になります。
医療事務の仕事は資格の勉強ではカバーできないことが多く、
その職場のルールを覚えることが一番の仕事を覚える近道になります。
最初の3ヶ月を乗り切れば日常の業務はほとんど問題なく進めることができます。
しかし、体力要ることや人間関係に関しては入ってみないと分からない部分もあるので一概に3ヶ月で慣れるとは言えませんが、業務を覚えるということだけで言うと3ヶ月で足りると思われます。
幅広く仕事を探すことも大事
医療事務が未経験で大変なのは
体力が必要、覚えることが多い、人間関係が複雑
です。
どれか1つクリアできても他がクリアできないとせっかく新しく始めた仕事も苦しくなります。
実際入ってすぐに辞めていく人も多いです。
イメージで医療事務の仕事を決めないように、自分で実際に働いている医療事務の人がどのような動きをしているか見てみることも良いと思います。
また医療事務だけではなく幅広く仕事を探すことも大事です。
少しでも参考になれば嬉しいです(*^^*)