こんにちは!
今回は『反応しない練習』という本を読んだので感想を書いていきます。
職場で些細なことでイライラしてしまったことがあり、この悩みがなくなればいいなと思ってこの本を読んでみようと思いました。
読んでみて今まで私は自分が疲れる考え方をしてしまっていたことに気づきました。
いくつかこれから実践していきたい考え方を紹介していきます。
判断することが悩みを生む
人が悩んでしまう理由の一つは、「判断しすぎる心」にあります。「判断」とは、この仕事に意味があるとかないとか、人生は生きている値打ちがあるとかないとか、彼と自分を比較すれば、どちらが優れている、劣っているといった「決めつけ」「思い込み」のことです。
「判断」は、自分の性格にも影響します。「こうでなければ」という思い込みは、「潔癖さ」や「完璧主義」「頑張りすぎてしまう」性格を作り出します。「自分はダメな人間だ」という自己否定のレッテルにもなります。
判断をしてはいけないという考え方は今まで私になかった考え方でした。
判断ばかりしてきたのですぐ疲れてしまうのだと気づけました。
自分に完璧主義になっていたので、判断してしまったときは判断したと気づけるように練習していきたいです。
自分を否定しない
しかし、仏教的な理解にてらせば、「自分を否定する」という判断に、合理性はありません。なぜなら、①その判断は苦しみを生んでいるし、②その判断は妄想にすぎない、からです。真実でも有益でもない判断は、必要がないというのが、ブッダの考え方です。
わたしはわたしを肯定する。そして、今できることをやっていこう、と考えましょう。
つい自分はまだまだダメだと考えてしまっていましたが、自分を否定することによって更に苦しくなるしそもそもその判断自体が妄想なのだという考え方ができることを知りました。
思考のクセはなかなか取れなくて、すぐに判断してしまうので気をつけていきたいです。
嫌な対応をされたときの考え方
もし罵る者に罵りを、怒る者に怒りを、言い争う者に言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。 わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。
──罵倒するバラモンとの対峙 サンユッタ・ニカーヤ
家に招かれて食事を出されて、出された食事を食べずに帰った場合、その食事は出した本人が食べるしかないという例え話から、暴言をはかれたときに反応せず受け取らなければ、本人に返ってくるという話が書いてありました。
何か言われたら言い返したくなってしまいますが、反応しないというのが1番いいんだなとしっくりきた例え話でした。
嫌な記憶を思い出したら
もしイヤな記憶がよみがえったら、その記憶への「自分の反応」を見てください。相手と別れてもなお腹が立って止まらないときは、「これはただの記憶」「反応している自分がいる(相手は関係ない)」と冷静に理解して、感情を静めるように心がけましょう。
「気づく」ことは「手放す」ことへのきっかけになります。心のクセがこの先どこまで出てくるか、観察につきあってあげることにしましょう。
嫌なことを思い出したとき、ただの記憶で反応しているという事実にだけ目を向けることで、昔の嫌な記憶を過剰に考えなくてよくなりました。
よく考えると、何十年先までその記憶に悩まされる訳ではないなと思えたので、その嫌な記憶に自分がいつまで反応し続けるのかをゆっくり見ていこうと思いました。
心に残った言葉
見える者は、見なくてよい。聞こえる者は、聞かなくてよい。 よく知る者はこの世にあって、無知なる者としてふるまえ。──長老カッチャーヤナの言葉 テーラガーター
本の中で紹介されていた言葉ですが、この言葉は素敵だと思いました。
私はどちらかというと気づきやすいタイプの人間だと思っていて、あまり気づかない人を見ると悩みが少なそうというか気付かなくていい分疲れなさそうだなと思っていました。
見なくていい、聞かなくていい、無知のように振る舞えという言葉は、気づいたからといって反応しなくてよくて、無知のように振る舞った方が過ごしやすいだと知ることができました。
嫉妬の正体は、承認欲が満たされない怒りを、相手に向けている状態。嫉妬とは、三毒にいう「怒り」の一種なのです。
嫉妬する気持ちの理解が深まりました。嫉妬してしまう自分は嫌だと思っていたので、承認欲が満たされていないことに気づくきっかけをもらえたと考えようと思いました。
まとめ
今回は『反応しない練習』という本を読んだので感想を書きました。
この本はかなり仏教の話が多く難しく感じましたが、今までなかった考え方を知ることができて良かったです。
難しくて全て理解できなかったので、また悩んだときに読みたいと思いました。
今までしてきたことに後悔があったり、周りの人との関わり方に悩んでいたりする人にぜひ読んでほしい1冊です。