はじめに
「面接って、どんなことを聞かれるの?」「未経験でもちゃんと答えられるかな…」
そんな不安を感じている方へ。医療事務・薬局事務・登録販売者など、医療系の仕事を目指すとき、面接は避けて通れないステップです。でも、よく聞かれる質問を事前に知っておけば、緊張をやわらげて落ち着いて答えることができます。
今回は、私が実際に受けた面接でよく出てきた質問をもとに、未経験の方でも使いやすい答え方のコツと具体例をご紹介します。
よく聞かれる質問と答え方のポイント
質問①:どうしてこの仕事を選んだのですか?
◆質問の意図
志望動機がはっきりしているか、自分の意思で選んでいるかを確認したい。
◆答え方のコツ
興味を持ったきっかけや身近な体験を交えて話すと、説得力が増します。
◆例文1:
家族が医療の現場で働いており、以前から興味を持っていました。人と関わる仕事が好きで、サポート役として誰かの力になれる仕事がしたいと思い、この職種を選びました。
◆例文2:
以前病院を受診した際、受付の方がとても親切に対応してくださって、不安な気持ちが軽くなった経験があります。自分もそんなふうに、安心感を届けられる仕事がしたいと思うようになりました。
質問②:今までの経験をどう活かせそうですか?
◆質問の意図
未経験でも即戦力になれる要素があるかを知りたい。
◆答え方のコツ
接客やPC操作など、応募職種に活かせるスキルを具体的に伝えましょう。
◆例文1:
接客業での経験があり、丁寧にお話を伺うことや、お客様の気持ちに寄り添うことを大切にしてきました。その経験を活かして、患者様に安心していただける対応をしていきたいです。
◆例文2:
前職では事務作業も担当していたため、パソコン入力や書類整理には慣れています。医療の専門知識はこれから勉強していきますが、基本的な事務スキルを活かして、正確な業務を心がけていきたいです。
質問③:どんな働き方を希望しますか?
◆質問の意図
希望のシフトや勤務条件が、職場とマッチするかを確認したい。
◆答え方のコツ
希望を正直に伝えつつ、柔軟さもアピールしましょう。
◆例文1:
家庭との両立を考え、平日の午前中を中心に週3〜4日の勤務を希望しています。ですが、繁忙期や急なお休みなど、できる範囲で柔軟に対応したいと思っています。
◆例文2:
週4日程度の勤務を希望していますが、土曜日も月に数回であれば出勤可能です。なるべく職場のご都合に合わせられるようにしたいと考えています。
面接で気をつけたいポイント
- 清潔感のある服装を選ぶ
シンプルで落ち着いた色合いの服装を選びましょう。髪型もすっきりと。 - 明るいあいさつと笑顔を忘れずに
「おはようございます」「よろしくお願いします」の一言が好印象につながります。 - 無理に飾らず、正直に伝える
「まだ勉強中ですが頑張りたい」という気持ちを伝えましょう。 - 退室時も丁寧に
「ありがとうございました」と一礼して静かに退室を。
安心して面接にのぞむために
- よくある質問を書き出してみる
紙にまとめて声に出して練習するだけでも効果があります。 - 自分の「働きたい理由」を整理する
きっかけや希望する働き方を明確にしておきましょう。 - 「完璧じゃなくて大丈夫」と自分に言い聞かせる
自分らしさを大切に、自信を持ってのぞみましょう。
おわりに
面接は、緊張するものです。とくに未経験での応募となると、「本当に自分にできるのかな」「どんなふうに答えればいいんだろう」と不安になるのは当然のこと。
でも、面接はあなたの「完璧さ」を見る場ではありません。これまでの経験やスキルに自信がなくても、「この仕事をやってみたい」「学びながら頑張っていきたい」という前向きな気持ちを伝えることが、なにより大切です。
実際、私自身も最初は不安でいっぱいでした。でも、いくつかの面接を経験していくうちに、「完璧じゃなくても、自分の言葉で伝えることが一番大切なんだ」と少しずつ分かってきました。経験を重ねることで、自信もついてきたように思います。
あなたがこれから面接を受ける職場でも、きっと相手は「未経験でも頑張ろうとしている姿勢」を見てくれているはずです。緊張してしまっても、自分のペースで、少しずつ思いを伝えていけば大丈夫。
この記事が、少しでもあなたの背中をそっと押せるような存在になれたら嬉しいです。
あなたの新しい一歩が、良いご縁につながりますように。心から応援しています!