医療事務 PR

【実体験あり】医療・薬局事務で戸惑った失敗3選とその対処法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

はじめて実務に入ったときのこと、今でもよく覚えています。
頭では分かっていたはずのことが、いざ現場に出るとまったくできない…。
そんな自分にショックを受けて、「本当に向いてないかもしれない」と落ち込んだこともありました。

でも、失敗を経験したからこそ学べたことがたくさんあります。
この記事では、私が実務で戸惑ったエピソードと、それをどう乗り越えてきたかをお話しします。
今、不安や失敗で悩んでいる方の心が少しでも軽くなれば嬉しいです。

実務で戸惑ったエピソードとその時の気持ち

1. 飲み合わせの問い合わせで頭が真っ白に…

新人の頃、電話が鳴るたびにドキッとしていました。
ある日、お客様から「この薬とこの薬、飲み合わせは大丈夫ですか?」という電話がかかってきました。
早口で聞き慣れない薬の名前を何個も言われ、メモを取ろうにもついていけず…。

「もう一度お願いします」と言うタイミングも逃してしまい、
曖昧なまま「確認して折り返します」と伝えて電話を切ってしまいました。
でも結局、聞き取れた薬名が不完全で、誰にどう確認すればいいのかも分からず焦るばかり。

当時の私は、
「どうしよう、ちゃんと聞き取れてない…」
「これってすごく大事な内容だったのでは?」
と不安でいっぱいになり、しばらくその場から動けなくなってしまいました。

2. 用法の入力ミスでヒヤッとしたことも…

薬局事務として処方箋入力をしていたときのこと。
患者さんの薬を入力していた際、「1日3回 毎食後」のところを、誤って「1日1回 朝食後」と入力してしまったことがあります。

薬剤師さんが患者さんに薬を渡す前の確認で、
「ん?これ、ちょっと用法が違うかもね」とやさしく声をかけてくれました。
慌てて見直したところ、私の入力ミスだったことが発覚…。

なぜミスが起きたのか?
処方箋を見て、薬の名前や量にばかり気を取られてしまい、
「いつ、どのように飲むか」という用法の部分をしっかり確認できていなかったのが原因でした。
入力画面に慣れておらず、ソフトの操作に精一杯だったことも重なって、注意が散漫になっていたのだと思います。

そのとき薬剤師さんが言ってくれた
「確認の目があるから大丈夫。でもこういうのは慣れるまでみんなやるよ」
という言葉に、少しホッとしたのを覚えています。

3. 待ち時間へのクレーム対応に戸惑ってしまった

ある日、診察が立て込んでいて、待合室は満席状態。
受付にいた私のところに、一人の患者さんが少し怒った様子で近づいてきました。

「もう1時間も待ってるんだけど!あとどれくらいかかるの?」

急に感情をぶつけられたことにびっくりしてしまい、
私はうまく言葉が出ず、「申し訳ありません…」としか言えませんでした。
さらに「順番にお呼びしています」と言ってしまったのですが、
「順番なんて分かってる!今、どのくらいなのかを聞いてるの!」とさらに怒らせてしまう結果に…。

当時の私は、
「何て答えればよかったのか分からない」
「怒らせたくて言ったわけじゃないのに…」と、気持ちが沈んでしまいました。

この経験から学んだこと

メモ&復習が最大の味方

電話対応でうまく話せなかったときは、
「こういうときは何を聞けばいいのか」「どう聞き返せば丁寧か」など、先輩のやり取りをよく聞いてノートにまとめました。
仕事の合間や帰宅後に見返すことで、少しずつ落ち着いて対応できるように。

最後のチェックを習慣に

用法の入力ミスをしてしまってからは、「名前だけでなく飲み方も確認する」クセをつけました。
入力が終わったら、一呼吸置いて見直す。それだけでもミスが減ると実感しています。

気持ちに寄り添う対応を心がける

クレーム対応では、内容よりも気持ちを受け止めることの大切さを学びました。
「状況の説明」より先に「不安なお気持ち」を共感するだけで、相手の反応が変わることがあります。
今では、「丁寧な説明は、安心感の上に成り立つもの」と感じています。

失敗があったから、今の自分がある

振り返ってみると、あのときの失敗があったからこそ、仕事の幅が広がりました。
後輩が同じように悩んでいたときには、
「私も同じ失敗したよ」と笑って話せたことで、安心してもらえたこともあります。

失敗を恐れる気持ちはあって当然ですが、そこから何を得られるかで未来は変わります。
大切なのは、「次、どうするか」です。

おわりに

どんなに準備しても、現場に出てみないと分からないことはたくさんあります。
「向いてないかも…」と感じるのは、それだけ真剣に取り組んでいる証拠です。

戸惑い、失敗し、落ち込むことがあっても、
少しずつ、確実に前に進んでいることを忘れないでください。

あなたのペースで、あなたのやり方で大丈夫。
経験を重ねるうちに、いつの間にか「できること」が増えていきますよ。

あわせて読みたい

「私にもできるかな…」と不安を感じるのは、真剣に考えている証拠です。

そんなあなたに向けて、新人の頃に読んでおいて本当に助かったと思える本をまとめました。

実務がイメージしやすくなり、自信にもつながるので、ぜひチェックしてみてください。

どちらも、これから始める人にぴったりの入門書ばかりです。
あなたに合った1冊が見つかりますように🍀

ABOUT ME
ミミ|医療しごとナビゲーター
『医療しごと入門帖』は、医療事務・薬局事務・登録販売者など、医療や薬に関わるお仕事をやさしく紹介するブログです。 資格の勉強だけでは見えにくい、現場でのリアルな仕事の様子や、実務に役立つ情報を発信しています。 初心者さんにも分かりやすく、やさしい言葉とあたたかい視点でお届けしていきます。